グングニル / Gungnir

Ro的利用価値 : A
風属性の片手槍
パイクを遥かに凌ぐAtk、+30のHit補正を持つ
主に対念武器... あるいは簡易マミー槍として活躍し、
念属性ジョーカーに対しては、特に優れた能力を発揮する

必中攻撃は実装されているようだが、特別なエフェクトはない
コストパフォーマンスは悪いが、持ってるとかなり便利

詳細

言わずと知れた北欧の主神 : オーディンの持つ魔法の槍
標的を決して外さないという特徴を持ち、オーディンの象徴とも言える

語源は古ノルド語。「貫く」という擬音gungに、nirが「〜者」だと言われる
北欧の英雄 : シグムントの魔剣グラムを叩き折ったこともある
高い威力を持つようだが、それが強調されることはない

むしろ穂先に刻まれたルーンに由来する数々の能力こそ本質と言える
穂先を向けられた者に死を宣告するという描写が、その最たるもの
物理的な破壊力よりも、運命の因果といった呪術的な側面が強く、
それが武器の力か、所持者の力によるものかも判然としない

主神の武器ということで最強武器に数えられることが多いが、
北欧で破壊力を示す宝は、トールのミョルニルやフレイの神剣くらいである
破壊のイメージは、ブリューナクやロンギヌスの槍への対抗意識だろう
この手の武器にありがちな「手元に戻ってくる」という記述も
Sig.が調べた限り、原典には見当たらない

武器というよりは祭器。所持者たるオーディンの力の媒介となるもの
あるいは増幅器といった見方が正しいように思う

神々の宝物

グングニルは、北欧神話のトリックスター : ロキの悪戯の産物
ある朝、ロキはトールの妻であるシフの髪を悪戯で切り落としてしまう

トールは激怒し、失われたシフの髪を元に戻す為に
ロキを<イーヴァルディの息子たち> と称される2人の小人の元に派遣する
彼等はほどなくシフの髪を作り上げたが、まだ炉の火が残っていたので
ついでにと2つの宝を作り上げた

ロキはこの3つの宝物を神々の元に持ち帰るが、
途中で思い立って、ブロックとエイトリという小人のもとに立ち寄る

<イーヴァルディの息子たち> を上回る宝を作れるか?

2人の小人たちは挑戦に応じ、対価としてロキは自らの頭を賭ける
そうして作り上げられたのが、

ロキは何度か2人の妨害をしたが、小人たちは見事に作り上げた
最後の最後でミョルニルの柄が少し短くなってしまったが
彼等は大きな問題ではないと判断した

ロキと小人と宝物

ロキは神々の元に宝物を持ち帰り、その説明をする

グングニル
標的を決して外さない魔法の槍
シフの金髪
シフの頭に根付いて以前と劣らぬ美しさにする
スキーズブラズニル
武装した神々が全て乗り込めるほど巨大な船で、
必要の無い時には一枚の紙切れよりも小さく格納できる

続いてブロックが、彼らの贈り物を紹介する

ドラウプニル
同じ重さの腕輪が九夜ごとに8個滴り落ちる
グリンブルスティ
陸海空でどんな馬よりも速く移動でき、輝く体毛が光を運ぶ
ミョルニル
何者にも使用でき、何者も破壊できず、全力で使うことができる
更にどんなに遠くに投げても必ず手元に戻ってきて、
隠したければ小さくする事もできる

どれも素晴らしい宝だが、
神々はミョルニルが一番価値あるものと判断した
それは、これだけが巨人族から神々を守る事ができるから

ロキは賭けの代償として頭を差し出すことになるが、
「君には頭を取る権利がある、でも首は僕のもの。取ることは出来ない」
...と言い出したので、頭を取られることにはならなかった

ブロックはロキの方が上手だと解ったので、悔しがったが
それなら「調子の良いお喋りをやめさせてやろう」...と、
ロキの唇を縫い合わせた

それ以後、ロキは復讐のことを考え始めると、
捩れた歪な笑みを浮かべるようになる

« pole-axe | gungnir | zephyrus »