ハルバード / Halberd

Ro的利用価値 : B
なかなか癖の強い武器です
かなり重いので、低Strの時は辛いのですが、
S2ハルバは低Str時だと、S3トライデントに匹敵する威力がある

そこそこ手に入りやすいために精錬にも挑みやすく、
強いか弱いかで言えば、普通に強い部類に入りますが、
持ち替えの多い剣士系では、重量が課題です

槍はパイクトライデントという二強が際立っているので、
評価は相対的に下がり、Bとなる

詳細

語源はドイツ語で、ハルベルトとも言う
「棒」を表す"halm"と「斧」を意味する"berte"からなる造語です

生誕地はスイス
6〜9世紀に北欧で使用されていた
スクラマサクス(片刃の短剣)を棒の先に取り付けたことから
始まったと言われていて、これが13世紀ごろの話です

槍の穂先に斧頭、その反対側に突起(ピック)が取り付けられています
状況に応じた用途の広さが特徴的なポールウェポンの完成形
その実用性から、欧州全域で広く使用されています

用途

その形状の為、
ぱっと思いつくだけで「切る」 「突く」 「鉤爪で引っかける」 「鉤爪で叩く」
...といった4つの使い方が可能という、多芸な品です

斧部分のおかげで槍兵の戦闘力はスピアーよりも倍増し、
さらに鉤爪で鎧や兜を破壊したり、馬上から敵を引き摺り降ろしたり、
敵の足を払ったりと、多彩な使い方を可能にしました

それ故に、また重量自体も重いため... 扱えるものが限られていました
ハルバードを扱うには、この武器を使いこなす為の
「技術」という資格が必要なのです

なので、しばしばハルバードは英雄的象徴としての側面も持ちます
優れた戦士の証というわけですね

武器としての完成度もさることながら、
その洗練された美しさには美術品としての価値もあり、
戦場から遠のいた後も、儀礼用として様々な祭典に使用されました

ROのハルバは、どちらかというと戦斧の色合いが濃いです
ハルバードのバージョンには色々あるので(どの機能を重視するか)、
間違いではないのですけど

「重さ」 と 「質量」

一般にポールウェポンと呼ばれるものは2〜3kgといったところ
「なんだ軽い軽い」と思われるかもしれませんが、とんでもないです

物干し竿の先端にバーベルを括り付けた、と想像してくださいな
長さがあり、重量が先端に集中している事から、
ちょっと常識外の重さになります

この場合、「質量」というより「重さ」なのがネックです
こんなのを ず〜っと振り回していられる使い手ってのは、化け物ですよ?

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