5インチベイに真空管

Monday, Oct 31, 2005 - 04:34 +09:00

とうとう買ってしまいました。Cooler MasterのMusketeer 3です。本物の真空管と、音圧レベルを示すVUメーター、音量調節用のレバーに、ヘッドホン端子が付いてます。

これ、マジ良いです。オレンジ色の光は背面のLEDですが、音声はちゃんと真空管を通っているので、音質がとっても柔らかくて温かみのある音に変わるんです。本物の真空管アンプみたく音声の増幅はしてくれませんが、ちゃんと通電してるわけだし、¥6,000前後という低価格で真空管の音を楽しめるのって、ちょっとたまらない魅力ですよ。感動しました!

音質的には、とにかく"柔らか"くて"暖かい"ですね。真空管アンプにそういう特性があることは聞き知っていましたが、簡易版とはいえ、ちょっと感動モノです。ノイズも目立たなくなりましたし、これまでより多くの音が拾えるようになった気がします。聴き馴染んだ曲にも「あっ、ここにこんな音があったんだ」みたいな新鮮な驚きを感じてますね。全体的に透明感が増した感じで、ポップスなんかは綺麗になったけど軽くなった感じがしないでもないですが、JazzやBluesなんかはぐっと深みが増してます。低音に広がりが出たのでロックの迫力も良い感じ。

音は若干小さくなりますが、そもそもヘッドフォン派なSig.にとってオンボードの音は最小でも少し煩いくらいだったので、そういう意味でも大満足。レバーを動かすだけで微妙な音量調節ができるようになって、PC側でデジタルに調節してたときより、ぐっと便利になりました。

Sig.は音を楽しむというよりモノにこだわる感覚で購入しましたが、これは予想以上にヒットでした。音楽流してるときに揺れる針をみるだけで幸せな気分になります^^ ただ残念なのは、ヘッドフォンを端子に挿し込むと音量を最大にしないと針が揺れなくなること。ヘッドフォンの音だとスピーカーほどの音圧は無いということでしょうか? それでもレトロな雰囲気が好きな人には、その質感だけでもたまらないでしょう。

用語解説

真空管 (Vacuum tube)

電子管の一種で、整流、増幅などの作用を持つ電子回路用の素子。真空にしたガラス・金属・セラミックなどの管に電極が封入されている。熱で暖めた金属の表面から放出される熱電子を利用・制御して、整流・検波・増幅などを行うことができる。

もともと真空管は放送と切っても切り離せない関係にあり、微弱な放送電波をキャッチしてスピーカーを鳴らすまでに信号を増幅する用途で用いられていた。要するに、ラジオやテレビに多く使われていた。構造上熱源(ヒーター)が必要で、小型化も困難である等の問題点があり、トランジスタの発明に伴って次第に姿を消す。ただし現在でも高級オーディオやギターアンプといった限られた用途では利用されている。

音質としては、一般的に真空管アンプは“暖かみのある音がする”と表現される。真空管を通したサウンドは特性として、楽器の音に豊富に含まれる“倍音”と同じ成分である高調波を含む。これが人間の耳に心地よくまろやかな音色に聴こえ、いわゆる“暖かみ”と表現される。最高級のギターアンプには真空管を採用しているものが多く、ギターの「楽器としての鳴き」(ディストーション)が、真空管でしか出せない音色だからだと言われている。

真空管にも良し悪しがあり、トランジスタに勝ると断言はできない。真空管とトランジスタの違いは、増幅素子の能力を超えてレベルを上げようとしたときに生じる"歪み"が心地良いか、単に耳障りかといったところだが、真空管とは趣の違うトランジスタのクリーンなサウンドを好むギタリストも多い。

アンプ (amplifier)

音声を増幅する音響機器。レコードプレーヤー、CDプレーヤー、チューナー、カセットプレーヤーなどといった再生装置からの出力を増幅する増幅器をプリアンプ、あるいはコントロールアンプと呼び、プリアンプからの出力をスピーカーを鳴らせるほどまで増幅する増幅器をメインアンプあるいはパワーアンプと呼ぶ。

プリアンプは単に信号を増幅するだけでなく、高音域・中音域・低音域、ステレオの左右の信号の大きさ、複数接続されている再生装置のどれを再生するかといった調整を行えることが多い。これに対してメインアンプは単に電力を増幅するだけで、出力音量を調整するボリュームつまみが唯一付いているだけの機器が一般的。

アナログ回路が主流であるが、入力信号をデジタル化して内部処理をすべてデジタル信号のまま処理するデジタルアンプもある。音質的にデジタルアンプは真空管アンプに劣ると言われるが、電力効率がよく、小型化しても音質の劣化が少ないという特性を活かして、小型オーディオや携帯オーディオなどに用いられている。デジタルアンプでもアナログアンプに音質を近付け、ハイエンド機として売られものもある。

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5 Comments

1. haku / November 05, 2005 at 12:37

Web拍手で返信が来るのか不安な為、場違いながらこちらへ。

文字中央に横線を引っ張るsタグはxhtmlだと推奨されてないそうなので調べたところdelタグと、いうのを発見。同じように下線uの代わりにinsタグ等も。
sタグは取り消し線。delタグは削除する意味を含む...
と、調べたサイトにはあったのですが実際違いとかあるのでしょうか?

参考サイト http://heo.jp/tag/

2. Sig. / November 05, 2005 at 16:48

<s>タグと<del>の違いですか。
簡単に言えば、<s>や<u>、あと<b>なんかは「見た目だけ」のタグです。対して<del>や<ins>、<strong>なんかは「意味のある」タグです。

人間が視覚的に見る分には同じですが、「意味のある」タグはプログラムが文章の「重み付け」を理解できる、という利点があります。単に太字にするだけなら<b>も<strong>も同じですが、検索エンジンのロボットなんかにしてみれば、<b>のテキストは平分として解釈し、<strong>内のテキストはより重要な部分なのだろうと解釈するわけです。

主に検索エンジン対策なのですが、他にも利便性はいろいろあります。Webで公開する以上、意味のあるタグ付けのほうが様々な恩恵を享受しやすいということですね。ソースコードってのは、後から手を入れるのは骨が折れますし。

ちょうど書きかけのエントリがありましたので、まとめて見ました。
エントリ「Web標準に従う、ということ」へどうぞ!

3. Sig. / November 06, 2005 at 01:26

あ~でも、よくよく考えたら微妙に趣旨が違う^^;
良い機会だし、非推奨タグに関するエントリも書いてみましょう。

4. 春夏 / January 03, 2006 at 17:06

おひさしぶりです
近所でこの真空管アンプ見つけたネタなのでこちらに
去年の初めぐらいからJAZZにハマりPCに溜めてあったヤツを聴いてみました、感想としては非電子楽器系がとってもいい感じです。
電子楽器系は真空管もいいですが、低音が多い曲は別として、メリハリついたデジタルアンプの音のがいいのが結構沢山あります。このへんは好みによりますねぇ。

あとサウンドカードですが「SE-80PCI」と言うのを使ってますが、1万円台のサウンドカードなのにかなりクリア音で、普通のサウンドカードから変えると他のカードではノイズだらけで聴きたくなくなるぐらいのノイズの無さです。
後続にSE-150PCIが出てるのでお金のメドがついたら買って見ようと思っています。 それぐらいのクリアな音が楽しめるサウンドカードです。

5. Sig. / January 05, 2006 at 02:13

そですねぇ... アコースティックなのは味が出てて良いのですが、エレキとかテクノ系の音はイマイチ「抜け」てない印象はあります。ま~小刻みギャリギャリ鳴らすようなモノは聴かないから、Sig.としては問題ないのですが。

Sig.の好みは、(現在のところ)Jazzボーカルと70年代のアメリカン・ヒットです。

サウンドカードですが、今日初めて買ってきました。「SE-90PCI」です。値段にして¥4,000しか違わないSE-150PCIとも悩みましたが、2chアナログ出力のみ、という潔さに惚れたのです。まだあまり視聴してませんが、音もけっこうクリアになったかな? こいつの感想は、また後日!

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