blog台頭の光と影

Wednesday, May 11, 2005 - 01:35 +09:00

B2HSに興味深い記事が上がってます。最近はBlogが大流行みたいだけど、個人的な感情の捌け口や晒し/暴露、さらに不正行為のメモ帳にしているケースが多いのだとか。興味深いRO記事を載せているBlogがあったとして、しかし記事の半数は公序良俗に反する内容であったりする。当然紹介もできないし、日々の巡回にも警戒がいると嘆かれているようです。

つまり閲覧者にとって価値のある情報かどうか、てことですよね。
BlogはCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の一種で、サイト制作の大部分が自動化されています。そのため管理者は記事執筆だけに専念できる。つまり手軽。だから更新も早くできる。手軽ってことは、勢いに任せた衝動的な文章を投稿するにも垣根が低い訳です。唐突な罵詈雑言、暗号じみた身内ネタ、人名晒しや内情暴露といった公序良俗に反する内容までも。

内輪ネタや個人的な内容の記事が悪いかと言うと、必ずしもそうではないでしょう。むしろ読者からすれば他所のギルドがどんな感じなのかは興味深い内容だろうし、ちょっとしたリアル事情に感じ入ることも良くあるだろうと思います。問題となるのは背景説明や状況描写をバッサリ斬って、内部事情を知るごく一部の人間にしか理解できなくなっている記事。あるいは中傷/晒し/暴露といったネチケットに反する書き込み。個人的な内容がダメなんじゃなくて、他人を顧みないのがダメってこと。

Blogの特徴

Blogってのは日本では日記ツールとして使われることが多いですが、もとは批評や議論用として活発な意見交換に使われるシステムです。そのため、コミュニティ形成を強力に支援しています。感想を付けられるコメント機能。記事の要約を発信するRSS。同種の話題を繋ぎ、意見参照を容易にするトラックバック機能。他にもいろいろありますが、それら全てがBlog同士の「横の繋がり」を形作ります。

加えて言うなら、Web標準(仕様に則った構造的な文章)やSEO(検索エンジン最適化)といった知識に詳しくない多くの制作者によるWebサイトよりも、GoogleやYahoo!といった検索エンジンに拾われやすいようにできています。というかMovable Typeなんかはそれがセールスポイントだったりもします。単体の記事に固定URLを用意するパーマリンク(Permalink)という仕組みで、リンク切れも極力避けます。

つまりBlogという「ツール」は、Webサイトを関係者以外から隠すどころか全世界に積極的に公開するようにできてます。それはもう攻撃的とすら言えるほどに。さらに企業や団体が提供するサービス型のBlogの場合、ユーザーやコミュニティの囲い込みを狙って、同一サービス内の記事参照が容易にできる仕組みが用意されていることが殆んど。典型的なのは「はてな日記」のキーワードシステムとか。

「閉じた」Webサイト

Webサイトは、人に読まれるもの。部外者が読んでも理解できない文章は、公開する価値も意味もない。ま~身内だけに向けた「閉じた」Webサイトってのもアリではあります。関係者以外には隠したい。しかし隠す技術がない。だから関係者にしか解らない表現にしよう。そういうのも悪くない。公開を旨とするWebの原則からは外れますが、利用できるものは利用しようって姿勢は嫌いじゃないです。

しかし、Blogを使うのは巧くない。

Blogを使って「閉じた」Webサイトを運営するということは、有益な情報を求めてきた訪問者に不快な思いをさせようと、わざわざ宣伝しているようなものです。もちろん、つまらないWebサイトを運営しているからといって特定のサイトが恨まれるようなことは、そうそうあるものではありません。普通は無視するからです。ただ、そういった無価値なWebサイトが蔓延することによって価値ある情報が埋もれてしまう。

「閉じた」Webサイトでも不正行為や公序良俗に反する内容を掲載している場合は質悪いですね。ブラクラ踏んだのと同種の苛立ちを感じます。そういうネタこそ隠れてひっそりやってて欲しいもんですが、手間掛けてまで隠蔽するってことは、むしろ良心的と言えるのか? Blogで堂々と公開してる香具師は確信犯だったりするのだろうか... むぅ。

まとめ

ま、結局はモラルの問題なんですけどね。意図せず目に入れてしまった訪問者は不快な思いをするでしょうが、それだけのことです。Web制作者としては価値ある情報を提供すべきだとSig.は思ってますけど、仕事でもない趣味のサイト運営では義務も罰則も無いわけです。ついでに言うと、偉そうに語ってるこの記事自体を不快に思う人も無きにしも非ず。ていうか多分居る。

そして今日も今日とて、Blogツールという爆撃機に乗ったスマート地雷がWeb上に散布され続けられているのでした、まる。

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