日本の教育問題

Saturday, Jan 29, 2005 - 00:33 +09:00

たまたまテレビを点けたら、こんなのやってました
『朝まで生テレビ - 激論!教育が日本を滅ぼす!?』

いや~なかなか面白かったです。テレビにしては珍しく
元高校教師で教育評論家の水谷さんが良かったです。主に声が(ぇ
あの深くて響く声は凄いと思います。耳元で囁かれたら女もイチコ(ry
いや、話の内容も素晴らしかったですよ? 現場の声って感じで
暴走族とか、いわゆる街の子供と向き合う専門家だそうです

最も説得力があったのは水谷さんですが、
日教組委員長の森越さんなんかも良いこといってましたね
論理的な話に持っていく手腕と着眼点ではルポライターの藤井さん
学びの場.comの高篠さんは後半ぶすっとしてた印象しかないです
社民党党首の福島さんは頑張ってましたが、認識が甘い感じ
都立高校教員の喜入さんの話は興味深かった

女性は感情的だ、ということは良く知られています
複雑だとか気が短いというより感情の機微に長けてるってことですが
感情に訴えたり一気に畳み掛けることは得意でも、
論理的な説得は苦手なようですね

もちろんできる人はできるんでしょうけど... そんな印象を受けました

ま~それはそれとして...

中山文科相、総合学習削減の意向 教科の授業時間確保
これが議論の元。単に戻せば良いってモンでもないでしょう、と

終わってみて感じたことは、教師は大変だってことです
理想を語るのは簡単ですが、実行する側はホントに苦労する
教師同士で研究会を開き、授業計画をあ~だこ~だと苦慮したあげく
ようやく形になってくる前に、まったく違う新しい方針が下される

念のため言っておくと、文科省は良いこと言ってます
政治家はバカですが官僚は頭良いですし、ちゃんと考えてます
言ってることは正しいし、それ自体は誰もが納得できるんですが、
問題は、現場で実践するに当たって何も用意がないことです

典型的なのが、「総合的な学習の時間」でしょうか
教科の枠に囚われず、実社会において実践的な知識を身に付ける
そういった理念に基づいた授業時間の設置は、
とても意義深いものです

ただ、教科教育しか受けていない教師には
いったいぜんたい何を教えれば良いのか判らない
有効そうな授業を考えられたとして、それが許可されるとも限らない
一般に想像されるより、ず~っと自由のないものなのですよ

カリキュラムを用意し、
専任の教師を配置すれば"化ける"可能性はある

しかし対応に追われ、
本職である教材研究の時間すら取れないのが現実
金も人も配置せず、思想転換だけでどうにかするには無理がある
週五日制になったからって教師が楽できるわけじゃないのです
部活とかやらされると比喩も何もなく休み無しですし

スクールカウンセラーなんかだと、もっと根本的な問題です
有効なカウンセリングには、医師や周辺との連携が不可欠なのですが
現実は週1、2回の訪問で2時間しか滞在できない、との事例がザラ
問題がある度に「心のケア」がどうこう言われて丸投げされますが
専門家を放り投げただけで解決する問題ではないのですよ

要するに「思想は立派。実行は場当たり的」ということです
「生徒にゆとりというより、教師にゆとりを与えるべきだ」
...というのが、今回もっとも心に響いた言葉ですね

予算が無いとも言う(ぁ

おまけ

Sig.は教職とってないけど、いちお教育学科ですし、
身内に教師も多いので、ついつい長くなってしまいました

教師って目指すのも続けるのも、ホント大変なんですよ~
高校だと非常勤教師のほうが金も良いし、ストレスも無いくらいです
教師が余暇を楽しめるようになれば、ろりぃな教師も少なくなるかと
そりゃ四六時中 軟禁されて出会いも無いんじゃ気も迷いますって

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