ロシア : ベスラン学校占拠事件

Monday, Sep 13, 2004 - 01:09 +09:00

先日のベスラン学校占拠事件は衝撃的でした。近年テロリズムは活発化してますが、今回の事件は一線を画しているようにも思います。今回の事件で死者は350人↑... うち半数が子供です。占拠グループの構成については情報が錯綜してますが、チェチェン独立派の武装集団が中心だそうです。

この学校占拠事件は、国内外への影響も凄まじく、ロシアは徹底抗戦を表明。しかし、ロシア経済への打撃は酷いものです。ビジネスの滞在でも危険なのに観光なんてとんでもない、てことですね。

日本とアメリカは、対テロ戦への支持を表明。特に大統領選挙中のアメリカでは、テロとの戦いを強調する、ブッシュ陣営への強力な追い風にもなっているようです。軍歴云々で劣勢なケリー陣営には辛い動きですね。

また、チェチェン独立派の武装グループは近年になってイスラム原理主義の勢力と結びついてますます行動が過激化し、テロが頻発していることで知られています。 その中で注目すべきなのは、イスラム諸国です。近年のイスラム過激派によるテロが目立つなか、世界からイスラム = テロリストと見られることに強い不安を感じています。いずれ書こうとは思っていますが、イスラーム自体は、穏やかで寛容な宗教です。細かく厳しい規則にもちゃんと理由はあって、けっこう納得できます。

ただ、今回の事件に関してはチェチェン問題についてロシア政府への批判も多く、チェチェン側への同情の感情も強いことを認識せねばなりません。

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