名言・格言 1~6

Thursday, Apr 28, 2005 - 23:55 +09:00

ページ最下部にさりげな~く表示させている名言・格言のリストです。
邦訳と簡単な解説を添えて提供します。

シェイクスピア

"Our remedies oft in ourselves do lie,Which we ascribe to heaven." - William Shakespear

「天の力でなくてはと思うことを、人がやってのけることもある」
--- ウィリアム・シェイクスピア 『終わりよければ全てよし』

シェイクスピアはイギリスの劇作家であり、詩人・俳優。彼が世に送り出した数々の作品は、英文学で最も美しいものの一つとして、とりわけ英語圏において高い尊敬を集めています。彼の作品のうち、脚本としては37作品。なかでも四大悲劇と称される傑作が「マクベス」(Macbeth)、「ハムレット」(Hamlet)、「リア王」(King Lear)、「オセロ」(Othello)。

原作では、さらに...

The fated sky Gives us free scope, only doth backward pull Our slow designs when we ourselves are dull.

「運命が司る空の下にもずいぶん自由な余地があるはず。でも、私たち人間が到らないせいで、できることも駄目にしてしまうのだ」 と続く。人の限界を決めるのは、いつだって人間なのです。無理だと決め付けなければ、本当はもっとできるのかもしれません。

Sig.としては、「ずいぶん自由な余地があるはず」という部分が「限界は自分で決める」と連想させるので気に入ってます。つまり、可能性の問題なんですよ。たとえ常識的に「無理だ」ということでも、諦めなければできるかもしれない。ということは、「できるかできないか」を決めるのは結局のところ自分の意志な訳です。

我武者羅に取り組むことが必ずしも良いことだとは思いませんが、少なくとも選択の自由はある。そして「頑張ればできるかもしれない」という考え方は選択の余地を広げてくれます。その上で時間と労力を鑑みて「諦める」という選択肢もできるでしょう。困難を避ける選択をしたとしても、無理だから避けるのと、避けることを「選ぶ」のとでは気の持ちようが違います。

この言葉には、前向きにものを考えさせる"力"があると思うのですよ。

キャロル・キング

"I'm not that great a singer, and the songs are the thing that I have to get to the people I'm performing for," - Carole King

「私はそれほど偉大なシンガーじゃないし、歌は私の演奏を聴いてくれる人たちに感じてもらうためにあるものなのよ」
--- キャロル・キング 『The Carnegie Hall Concert』

キャロル・キングは'70年代を代表するアメリカのシンガーソングライター。シンガーソングライターとは、とくに大衆音楽において、自ら書いた歌を自ら歌う人のことを言います。この台詞はアルバムのライナーノートにさりげなく添えられていたインタビューから。この謙虚さ・心構えは、全てのコンテンツ提供者が見習うべき"柱"であると感じます。

サン=テグジュペリ

"One sees clearly only with the heart.Anything essential is invisible to the eyes..." - Antoine de Saint-Exupery

「心で見なくちゃ。本当に大切なことは、目には見えないんだ」
--- アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ 『星の王子さま』

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリは、第二次大戦期フランスの作家・飛行機乗り。『星の王子さま』は体裁こそ童話のようですが、冒頭に「大人は誰も、はじめは子供だった。しかし殆んどの大人はそのことを忘れてしまっている」 とあるように、子供の心を失ってしまった大人に向けた作品です。

作者自身が描いた素朴な挿絵。透明感のある不思議な雰囲気。優しい語り口が織りなす一夏の夢のような演出など、今日でも大人たちに広く愛されています。この台詞は、別れを惜しむ王子に対してキツネが別れ際に打ち明けた秘密の話。

個人的にキツネと王子のやりとりはすごく好きです。「相手を悲しくさせるのなら、仲良くなんかならなければ良かった」と思う王子に対して「黄色く色づく麦畑を見て王子の美しい金髪を思い出せるなら、仲良くなったことは決して無駄なこと、悪いことではなかった」とキツネが答えるシーンとか。

マーク・トウェイン

"Courage is resistance to fear, mastery of fear -- not absence of fear." - Mark Twain

「勇気とは、恐怖に対する抵抗であり、恐怖の克服である。 ---恐怖心がないわけではない」 --- マーク・トウェイン

マーク・トウェインは19世紀アメリカの作家にして小説家。「マーク・トウェイン」はペンネームで、本名はサミュエル・ラングホーン・クレメンズ(Samuel Langhorne Clemens)。代表作は 『トム・ソーヤーの冒険』、『ハックルベリー・フィンの冒険』など。おそらくは当時最高の作家の一人。

この言葉の出典はちょっと判らないんだけど、この言葉自体は割と有名。Sig.は「恐れることは恥ではない。恐怖を乗り越え、先に進もうとすることが大切であり、恐怖を感じないことは逆に危険である」と解釈してます。

ウィリアム・アーサー・ウォード

"The good teacher explains. The superior teacher demonstrates. The great teacher inspires." - William Arthur Ward

「良い教師は説明してくれ、優れた教師は実証してくれ、偉大な教師はインスピレーションを与えてくれる」 --- ウィリアム・アーサー・ウォード

ウィリアム・アーサー・ウォードは、アメリカの学者にして作家・牧師・教師。あまりメジャーな人ではないようで、ウォードについて詳細は判らなかったのですが、この言葉自体は教育者の間で有名。全ての教育者はこの言葉を胸に刻むべきでしょう。彼の言葉としては、こんなものもある。

"If you can imagine it, you can achieve it; if you can dream it, you can become it." - William Arthur Ward

「想像できれば、それを創ることができる。夢を見られれば、それに成ることができる」 大切なのは、「イメージ」です。想像は創造に繋がり、夢は目標として生きる糧となる。どうです? いい言葉だと思いませんか?