スキル選択

目次

  1. はじめに
  2. 槍クルセのスキル振り
  3. SQを削るか?
  4. ペコを削るか?
  5. 定番: HX型
  6. ソロ特化: ヒール型
  7. 剣士スキル

はじめに

クルセには多くのスキルが存在し、育成型も数多くあります。しかし「GXメインで」、「献身でPTの役に立ちたい」など、少しでも方針が決まっているなら逆に選択肢は限られてきます。スキルを取得する条件が厳しいからです。

クルセのスキルツリーは盾・槍・ヒールの3系統ですが、実質的にはこれにGXルートを加えた4つが大雑把な枠組みになるでしょう。ROSSは槍サイトであるので、以後の考察は槍クルセを対象にしたものです。

ごく稀に片手槍でGXを撃つような人も居ますが、そういった人は槍クルセではなく、「槍遣い」とSig.は呼んでいます。一般的に「槍クルセ」というとSQ10を取得した人々のことを指すため、混乱を招かないようにここではSQ10のクルセイダーを「槍クルセ」として統一させて頂きます。

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槍クルセのスキル振り

槍系
槍修練10 → スピアクイッケン10
ライディング1 → 騎兵修練5

上記が基本的な槍スキルです。ここまででJob.27になり、フェイス10でJob.37です。この後は「ヒール型」か「HX型」 に分かれるのが一般的。ただ転生パッチ以後、ヒール型の亜流としての「DB型」が台頭しつつあります。

ヒール型の特色として、ソロ活動が安定することが挙げられます。緊急用を除いた回復薬が不要になり、回避しきれない狩場でも「多少」は無理ができます。ただしソロ特化であり、プリ付きのPTではほとんど意味はありません。 現実的に考えると、バッシュ等にSpを回した方が効率的なことが多いです。

HX型の特徴は、攻撃の幅が広がることでしょう。クルセは攻撃スキルが少なく、剣士スキルであるバッシュが転職後でも主力になります。バッシュとMBだけの「飽き」から抜け出したければ、この型になると思います。低レベルのGXも取得でき、強制暗闇を駆使するなど、戦闘の幅が広がります。

DB型はヒール取得過程で「デーモンベイン」を極めた退魔型。DB10まで取ればBase90で追加攻撃力が+75ほどにもなり、「不死/悪魔」に絶大な効果を発揮します。難点はスキル効果が発揮されるのが「不死/悪魔」だけだということ。「不死/悪魔」が居ない狩場ではまったくの無意味なのですが、そもそもアクティブスキルに威力を望めない神速型などには良いようです。

主流はHX型です。理由はいろいろありますが、SQとヒールの両立は難しく、HXのほうが柔軟性があると言えるでしょう。性質的にはDB型とも似ていますが、DBよりHXの方が戦術に幅がある。また、SQは両手槍専用スキルであるので、敢えて盾をとるメリットはあまりありません。

  1. ペコセット
  2. 槍修練10 + SQ10
  3. フェイス10 → HX10 → GX1

GXをLv.3にするか、キュアを取るか、剣士スキルを補填するかによって微妙に違いはありますが、概ねこの流れです。槍クルセは槍セットで多くのポイントを消費し、SQの派生条件が槍修練10であることからも、調整は困難です。結果として取得できるスキルが限られている点が、寂しいところですね。

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SQを削るか?

スキル取得に制約があるクルセにおいて、誰もが一度は考えることです。 高Lv.のヒール/GXを取得したいと考えれば当然の選択肢ですが、あまりお勧めはできません。

SQのAspd増加量はスキルレベルに依存する、というのが理由です。SQは両手槍専用スキルであり、当然ながら盾は装備できません。なので、安定した狩りを実現するには高Fleeであることが望ましく、そして「高Flee = 高Agi」であれば、Aspdは重要な要素となります。

Agiにどこまで拘るかにもよりますが、Aspd180↑ではAspdが1つ変わるだけで体感速度に明らかな違いがあります。そしてAspd182↑では、殲滅力という面でもStrに匹敵する価値を持ってきます。

SQで突っつくのが基本の槍クルセにおいては、通常攻撃を重視してパッシブな能力向上を追求すべきでしょう。盾が装備できない槍クルセにとって、高Agiが必須である事も後押しします。SQ10ならAspdが1つ上がった、という状況になればかなり辛いですよ? 狂気飲めるようになってから後悔しないように、Maxを勧めます。

なにより両手槍での戦闘を前提とするなら、SQを削った程度のポイントではできることは限られています。

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それではペコを削るか?

これもお勧めできませんが、SQよりはマシでしょうか
徒歩槍クルセは比較的多く存在します

とはいえ、囲まれると弱いクルセは立ち回りが重要です。ペコだと囲みから抜け出すのも比較的容易ですし、その分、 仕切り直しに余裕ができます。索敵能力は効率にも直結しますし、高Atkの両手槍に中型100%の補正は、かなり大きいです。低Int/盾無しで、ペコ捨ててGX/ヒールを増強するよりは遥かに死ににくいと思われます。

ただし、ともすれば閉塞的・限定的とも言える槍クルセの選択肢に一石を投じるだけの価値を含む可能性は、それなりにある... という考え方もできます。

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定番: HX型

HX型
フェイス7 → HX
HX6 + フェイス10 → GX

上記が基本的な流れ。GXを取らないにしても、フェイス10はあったほうが良いでしょう。回避スキルも範囲攻撃も無いクルセにとっては、フェイスによるHpが要です。Lv.8↓のHXは、純粋に威力がバッシュに劣ります。HXを「使う」気でなら、Maxまで取得しないとあまり意味がないです。

GXは不死/悪魔への強制暗闇がAgi型には優秀です。ただ、基本的に一撃で周囲を一掃できなければ意味が無いスキルですので、威力に騙されて高Lv.を取得しても、槍クルセには反動が痛いだけです。範囲攻撃に恵まれていないクルセにGXは酷く魅力的に感じますが、GXの火力に頼らず、慎重に立ち回るほうが死ににくいことは覚えておきましょう。GXを安定して使うには、高いHpコストを吸収するための回復手段が不可欠です。

HX10 + GX1で、この型は一応の完成を見ます。後はAgi型にとって致命的な暗闇対策としてキュアも良いですし、マミーくらいは倒せるのでGX3も悪くは無いです。剣士スキルを補填して、安定性を求めるのも立派な選択肢でしょうね。

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ソロ特化: ヒール型

ヒール型
フェイス5 → キュア1 → DP3 → DB
DB5 +フェイス10 → ヒール
ヒール5 + DP5 → プロヴィデンス(Max5)

以上がヒール型のスキルツリー。「槍+ペコ」を取得済みとすると、ヒール4まで取れます。この型はソロ特化です。プリがいるPTでは、500いくかいかないか、なヒールは必要ありません。Sp回復のあるマジがヒルクリ使ったほうがマシってもんです。

ただし、剣士系のソロ狩りでは回復薬の必要性が薄いこともあり、緊急用の白ポを幾つか持つだけで、かなり安定した狩りをこなすことができます。多少被ダメがキツイくらいならば、強引に狩る事も可能でしょう。HX型で回復時だけヒルクリや聖斧を持つ、という方法もありますけれど。

ヒールを敢えて取らず、DP/DBを極めてみるのも1つの選択肢。「不死/悪魔」にしか効果は無いですが、その点ではHX型も大して変わらないです。もともとスキル攻撃が貧弱な低Strなステータス型だと、HXよりも「DP/DB」を取り、よりパッシブに磨きを掛けるのも悪くは無いです。

ちなみにペコかSQを削ればプロヴィも取れますけど、ソロでは使えなくなりましたので、そこまでして取る価値は無いでしょう。ヒール型は基本的にポイントは余りませんが、SQやペコを削ってまで取るスキルが無いという点ではHX型と同じです。

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剣士スキル

クルセは同じ二次職である騎士よりも剣士スキルの重要性が高く、転職後もバッシュとMBが主力になります。

以上の修得が望ましいです。槍クルセは両手槍一本で十分ですので、修練は切っても可。片手剣があればGvで便利ですので、頑張れるなら取っても良いですね。気分転換にも使えます。ここで注目したいのは、MBの効果。

基本的にMBを上げることには、それほどの価値はありません。単発の威力こそ転生パッチでなかなかの攻撃力となりましたが、状況の打開には連打が必要なことに変わりはなく、しかし2秒という長い使用後ディレイのおかげで連打はできないからです。

しかしこのMB、転生パッチでの変更以来、実用性はないものの色々と「遊べる」スキルとなっています。余裕があるなら取っておいたほうが楽しい狩りを経験できるでしょう。ただ、敵の囲みから脱出するには、バッシュ連打のほうが堅実かつ安全確実な方法です。

MBは必ずしも10である必要はありませんが、純粋に狩場が広がるプロボックはLv.10必須です。インデュアは、ペコペコに騎乗するためにLv.1は必要不可欠ですが、簡単なターゲットコントロールや脱出に使用するくらいならばLv.1で十分、Lv.3で安心できるといった感じです。あって困るものでもないので、MDef上昇の修正を視野に入れて取っておくのも悪くはないでしょう。